2015年頃より、「格安スマホ」「格安SIM」といった言葉が広まりました。
安価な料金体系で利用できるスマホを「格安スマホ」と呼び、ドコモなどの大手携帯会社の対局する位置づけとされ、年々利用者や乗り換えする人が急増していきましたね。
このページでは、格安スマホとは何か?という疑問から格安SIMの基礎を詳しく解説していきます。格安スマホの利用を考えている人は、この記事からまずは格安スマホ/SIMの基礎や全体像を学んでいきましょう!
Contents
格安スマホと格安SIMとは?
格安スマホとは?の前に!
「格安スマホとは」の説明に入る前に、スマホや携帯電話(ガラケー)が契約して利用できる仕組みを理解しておきましょう!
そもそもスマホや携帯電話というのは、端末の中にある「SIMカード」という電話番号や個人情報などを記憶しておくICチップを携帯会社(ドコモなど)と契約することで、電話やネットをすることができます。
このSIMカードの情報により、毎月の利用料金や契約情報を管理しているのです。
docomo/au/SoftBankなどでスマホや携帯電話を購入するときは、すでにSIMカードが挿入された状態で渡されるため、見ていないだけなのです。ガラケーのときには出し入れしていた記憶はありませんか?
では本題に入ります。
『格安スマホ』と『格安SIM』の2種類の言い方があることに疑問を持つ人も多いでしょう。実は「格安スマホ」というのは総称で、「格安SIM」が何なのかを理解するとわかります。
格安スマホとは?格安SIMとその仕組み
格安スマホとは、「安く利用できる格安なSIMカード」で利用するスマホのことを総称として「格安スマホ」と呼びます。
そして『格安SIM』とは、大手通信事業者のdocomo/au/SoftBankから通信回線を借りて安くサービスを提供できるSIMカードで、(MVNO)と呼ばれる事業者が大手キャリアから回線を借りて提供しています。
つまり、MVNOと契約して「格安SIM」でスマホを利用すれば格安スマホになるということですね。
なぜ格安スマホが話題なの?大手との違いとは!
月額料金が格段に安い!
ではなぜ、ここまで格安スマホが話題になったかというと、その月額料金の安さが注目されているからです。
実際に格安SIMに乗り換えると、どのくらい安くなるのかを見ていきましょう!
以下は、大手キャリア(ドコモ)から格安SIMの「mineo(マイネオ)」に乗り換えた場合の金額です。※価格はすべて税抜表示です。
docomo/ドコモ | |
基本料金(カケホーダイライト) | 1,700円 |
パケット代(5GB) | 5,000円 |
インターネット接続料 | 300円 |
合計 | 7,000円 |
mineo/マイネオ | |
基本料金(音声通話SIM) | 2,280円 |
6GB(5GBがないため) | |
かけ放題オプション | 850円 |
合計 | 3,130円 |
大手キャリアのドコモでは、一般的なデータ通信容量で一番安く見積もった料金で月額7,000円以上かかる計算になります。そこに加えて、人によっては様々なオプション料金がかかっているでしょう。
一方で格安SIMの「mineo/マイネオ」なら、同じデータ通信容量でかけ放題を付けても毎月3,000円程度で済んでしまいます。
現在スマホ代で8,000円〜1万円以上支払っている人多いですが、格安SIMに乗り換えるだけで半額以下の月額料金でスマホが利用できるようになります。
契約会社と使う端末の組み合わせが自由!
格安スマホは、好きな端末を利用できるということも大きなメリットとされています。
格安SIMカードは、料金体系などが大手キャリアと異なるだけで、基本的にはどの機種端末でも利用できます。
人気の「iPhone」シリーズや「Android」だろうと関係なく、使いたいスマホ端末や現在使っているスマホ端末の中にあるSIMカードと入れ替えるだけで、「格安スマホ」として利用できるんです!
なぜ安いの?格安SIMの仕組みと実態!
格安スマホとは何かがわかってきたところで、疑問に思うことが「なぜ格安SIM」は安いかということですね。格安SIMの仕組みと安さの秘密を学んでいきましょう!
格安SIMがなぜ安いのかを一言で言うと、格安SIMはドコモなどの大手キャリアから通信回線を借りているためコストがかからない分料金を抑えられるからなんです。
もっと分かりやすく言うと、そもそも通信回線を保有するには維持費や設備費などの莫大なお金がかかります。また、大手は店舗を構えているので人件費もたくさんかかります。
しかし、格安SIMを提供するMVNOは、あくまで通信回線を借りているだけなので通信設備維持や店舗運営の人件費などのコストがかかりません。
コストがかからない分、ユーザーにはより安くサービスを提供できるというわけ。
ちなみに通信回線のレンタル料は、ドコモさん達にきちんと払っているのでビジネスとして成立しているんです。
通信速度やつながりやすさは大丈夫?
格安SIMを始めるにあたって、心配に思っている人が多いのが”通信速度”や”つながるのか”です。
まず「普通につながるのか」ということに関しては、あくまで大手キャリアの通信回線を利用しているので、通信エリアや品質は大手キャリアと同じです。
なので、「つながらない」なんてことにはならないというのが結論です。
ただ、通信速度に関しては少し話が違います。
格安SIMの通信速度は「遅い」と言われることがあります。というのも、格安SIMはあくまで回線を借りているので通り道が限られているため、お昼時などたくさんの人が使う時間帯は速度が遅くなります。
例えば高速道路で言うと、
ドコモが5本の高速道路を持っていて、格安SIMはそのうちの1本を借りている状態。つながるエリアや最高速度は変わらないけど、道路の本数が少ないからお昼時などたくさんの人が使う時間帯は、混み合って速度が遅くなるというわけ。
これが格安SIMの仕組みと実態です。
通信速度は事業者によって”借りている本数”が違うので、事業者によって違いが出ます。これが「どこの格安SIMが速い」とか「最近遅くなった」って言われる理由です。
ただ、混む時間帯によって遅くなるだけなので、それ以外は普通に使えます。格安SIMによって通信速度の精度が違うので、きちんと下調べをした上で格安SIMを選びましょう。
初心者におすすめの格安SIMとは?
格安SIMの種類と有名どころ
現在、格安SIMを提供する事業者(MVNO)は、200社を超えると言われています。
しかし、その大半は名前も聞いたことがないようなあまり出回らない格安SIMです。
実際にきちんと利用できる格安SIMは10社程度で、近年TVCMもたくさん放送されている「UQmobile」「Y!mobile」「mineo」「LINEモバイル」「楽天モバイル」「BIGLOBE」辺りが有名どころです。
>> タイプ別に厳選!あなたに最適なおすすめの格安SIMベスト7!
このいずれも性能・品質・料金に優れており、大手キャリアから乗り換える人が多い格安SIMサービスです。以下は初心者におすすめの格安SIMなので、まずはこちらから始めるとよいでしょう。

オススメ度 | ![]() |
---|---|
コスパ | 料金プランは各キャリア対応で使いやすい |
通信速度 | 格安SIMの中でも一定した安定感で快適な使用感 |
サポート | コミュニティサイト「マイネ王」で万全サポート |
項目名 | ![]() |
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コスパ | 月額500円から使えてコスパ最強! |
通信速度 | 爆速でうわさの通信速度 |
サポート | LINEやTwitterでも対応可能 |
項目名 | ![]() |
---|---|
コスパ | 大手キャリアより格安の料金プラン |
通信速度 | キャリア同様の通信速度で快適 |
サポート | 全国の店舗でサポート対応 |
格安スマホと格安SIMの基礎講座まとめ!
これにて、ステップ1の格安スマホ/SIM基礎講座「格安スマホとは?」は終わりです。格安SIMサービスや格安スマホの全体像を掴めてきたのではないでしょうか。
格安SIMサービスがスタートしてから何年も経ちますが、未だ「格安スマホってなに?」「格安SIMがわからない」という声がなくなることはなく、知っている人だけがスマホを安く利用する特別なものへとなっています。
格安スマホは誰にでも始められるもので、毎月の高い月額料金から解放され、みんながお得になるチャンスを持っているのです。次は、さらに詳しく格安SIMのデメリットについて学んでいきます!
→5分で解決!格安スマホ/SIMの注意点とデメリット【基礎講座②】